テネシー州で運転免許を無事取得できた話
アメリカ生活で運転免許は基本的に必須!
2024年秋、アメリカテネシー州へ海外赴任してきて無事現地の運転免許を取得できたので、取得までの流れを共有します!
というのも手続きが一筋縄ではなかったから。
アメリカは車社会なのでよっぽど都心部に住んでいない限り、運転免許は必須です。少なくとも僕が住んでいるFranklinでは老若男女運転しています。
2段階のテスト
日本での免許所持に関わらず、免許を取得するには2段階のテストに合格する必要があります。Knowledge Test(=筆記試験)とRoad Test(=実技試験)です。日本と違って自動車学校に通うことはなく、自習してテストを受けてくださいというスタイルです。
まずはテネシー州のホームページからKnowledge Testの予約を取ります。僕は近い日で予約可能であったColumbiaという地区にあるサービスセンターでテストを受けることにしました。ちなみにWalk-inといって予約無しでサービスセンターまで行って受ける方法もありますが、水曜日のみかつ一日あたりの枠が限られていて早いもの勝ちのようです。
さて、ここから猛勉強です。メインで使用した学習ツールは模擬テストができるスマホアプリです。ただし、このアプリは英語対応のみです。実際の試験は、英語・スペイン語・日本語・韓国語に対応していますが、アプリに合わせて英語で受けることにしました。ちなみに日本語で受けた妻から聞く限り、試験問題の内容は英語版とは少し傾向が異なるようでした。問題の形式としては、3択から正しい選択肢を選ぶ問いが30問あり、25問以上正解すれば合格となります。専門用語は一つずつググりながら、知識を植え付けていき、一応アプリ内の問題が全て解けるように準備しました。
提出書類は細かく確認される
試験当日早めに出発し無事30分以上前に到着しました。まずは必要な書類の提出です。提出物はパスポート、国際免許証(←これは特に要求されませんでしたが一応見せました)、ソーシャルセキュリティナンバーカード、I-94、住所が確認できる書類2点。
この住所確認用書類が少しトリッキーで、一部却下されてしまいました。指摘事項は別のタイミングで受験した妻分も含めて次の通りです。
- 自宅アパートのAgreementについてはサインがないため却下
- 自動車保険と医療保険出したところ、保険については一点までしか受けつけないと却下
- 妻については、本人名義で支払をしているものでないため却下
3点目については僕名義でインフラ系の支払は全て行っているのでどうにもならないため、どうすればいいか聞いたところ結婚していることが確認できる文書があれば問題ないとのこと。念のため、使えそうな書類として持っていた戸籍謄本の英訳で対応することができました。結局、住所確認書類として認められたのは、自動社保険の契約書、インターネットの支払履歴のプリントしたものでした。使えそうな書類は全部持って行った方がいいです。
ちなみに受付の人もかなり癖があり、対応ははっきり言ってよくないです。日本のようなサービスは期待しないようにしましょう。
何とか書類提出し、簡単な視力検査、身長・体重の聞き取りのあと、テスト室へ向かうように言われました。心の準備をする時間はなく、急にテスト開始モードです。部屋には数台パソコンがあり、指定されたパソコンで自分のタイミングでテスト開始します。部屋に一人試験官っぽいスタッフがいましたが、厳しく見張っているわけではなく、特に制限時間もなかったので比較的リラックスして問題に向き合うことができました。
なぜか同行者が不要な実技試験
全ての問題を解き終わり部屋を退出したあと、受付の人に呼び止められました。話を聞くとパスしたとのことで、とりあえずほっとしました!まず受験料を支払い、日本でいう仮免許的なLearnerと表示された免許証をプリントをした紙を渡され、来週の水曜日朝一人でRoad Testを受けに来いと言われました。
ここで2つ気になるポイントがありました。まずRoad Testにはすでに免許を持っている人が同行する必要があると聞いていたので、なぜ一人でいいのかと。スタッフに問い正してみると国際免許を持っているなら、同行者は不要とのこと。会社の派遣者の同僚からそんな話は聞いたことなかったので、念押ししましたが、大丈夫とのことでした。
そして予約できるにも関わらず、なぜ来週の水曜日なのか。
渡米前に調べたのですが、公式にはテネシー州で国際免許証は30日間有効のようです。こちらのサイトにも同様のことが書かれています。そして、Road Testを言い渡された日はぎりぎり入国後30日以内かつ予約無しでテストが受けられる水曜日でした。従って、国際免許証が有効期間内である効果で同行者が不要になるため、このように言われたというのが僕の推測です。ちなみに妻はKnowledge Testを終えた時点で、Road Testには同行者が必要とはっきり言われました。この時既に入国して30日間は過ぎていました。
これはあくまで僕の推測なので、実際に同行者が必要かどうかはスタッフに確認するようにしましょう。
ともあれ、誰かに同行依頼せずとも受験できてラッキーでした!
Walk-inは朝早く行くべし
一週間後、言われた通りにColumbiaのサービスセンターへRoad Testを受けに行きました。朝、道が渋滞する可能性もあったのでかなり早く出発したらオープンの1時間も前に到着しました。到着したら駐車場に一台も止まっておらずどうやら一番乗りのよう。しばらくすると、ぽつぽつとWalk-in狙いと思われる人の車が駐車場に入ってきました。ですが、外が寒いせいか中々車外へ出てきません。そして午前8時前になってようやく一人エントランスに並びに行きました。すると突然みんなここぞとばかり車から出てきて、並び始めました。僕もそのうちの一人で、焦りながら急いで出ていきなんとか5番目に並ぶことができました。チキンレースさながらです。一日にWalk-inで受けられる人数は決まっているようでしたので、気を抜いて動きを遅いとせっかく行ってもテストを受けられない可能性がありそうです。

施設前での順番待ちの様子
8時半前にサービスセンターのスタッフが出てきて、今日Walk-inでRoad Testを受けに来た人を参集させました。結局、Road Testは4番目に受けることになり、それまで待合室のようなところで待機していました。30分ほどすると大声で名前呼ばれ(この時特に番号札などは渡されておらず順番が回ってくるか若干不安でした。。)、受付カウンターへ行きました。そして今からテストを受けるから車に乗ってと指示され、しばらく車で待機すると試験官が助手席に乗ってきて、テストがいよいよ始まりました。
テスト自体はうわさ通り簡単でした。最初に停車したままウィンカーやクラクションなど基本的な機能を操作できるかどうかのチェックしたあと、公道に出ました。走行中は地元の交通量の少ない道路を規定速度での走行、STOPサインでの停止、交差点で右折・左折を指示されながら、10分弱で終了しました。Passと言われ、無事テスト終了です。日本のように高速道路に行ったり、難しい駐車をしたりということはないです。
試験内容よりも段取りで手こずる!
Road Test完了後は手数料の支払いをし、ちょっとしたペーパーワークを行って手続き終了です。結局言われた通り、僕が受験したときは同行者確認はされませんでした。ちなみに約1か月後に受けた妻の時は、同行者の情報やサインを記載する書類を出す必要がありました。
20日以内に運転免許証を郵送するとのことでしたが、実際は2週間で無事自宅に到着しました!顔写真のホログラムやサインがプリントされていて日本のものよりかっこいいです!現地の免許証は運転免許証と身分証明書(ID)の役割を持つので、これでパスポート、日本の運転免許証、国際免許証を持ち歩く生活は卒業です。
免許取得にあたってテストの内容自体というよりも、段取りの方が重要だったというのが感想です。書類の提出、Walk-inでの順番待ち、スタッフとのコミュニケーション。言語的にも文化的にも日本のようにいかないので、トラブルが起きる可能性も覚悟しておいた方がいいです。会社の同僚に聞くと、他にもテストの予約が取れていなかった、提出した書類が後から却下されてしまった、Walk-inの人数制限がいっぱいになってしまった、免許証が届かなかったといった人がいるようです。サービスセンター側のプロセスも改善して欲しいですが、あまり期待はしていません(笑)
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