ファッション業界で奮闘する女性の物語
「プラダを着た悪魔」という映画を知っていますか?2006年のアメリカ映画です。舞台はニューヨーク、世界的なファッション雑誌「ランウェイ」の編集長ミランダのアシスタントとして働くことになったアン・ハサウェイ演じるアンディが主人公です。ミランダは冷酷で完璧を求めるファッション業界の女帝のような存在ですが、アンディは慣れない業界と過酷な要求に苦しみながらも、次第に仕事が洗練されていきます。一方で、仕事を優先するあまり恋人や友人との関係が悪化し、アンディは自分が本当にやりたかったこと、そして大切にすべきものは何かに気づいていくという物語です。
ミランダのパワハラっぷりが酷くて、だんだん主人公アンディがかわいそうになってきます。そして仕事よりも本当にやりたいこと、大切な存在は何かと再認識させてくれる良作です。
今回はこの映画に登場する一般的な日本人の英語力では、初見でまず理解が困難であろう英語表現を10個取り上げて解説していきます。その意味を知ることで知的好奇心を刺激されるでしょう。
ちなみに、こちらの記事で映画やドラマを使った英語リスニング学習法について詳しく解説しています。
プラダを着た悪魔に登場する英語表現を英語学習目線で独断と偏見で分類すると、
です。基本的には仕事の話なのでビジネス的な会話、特にファッション業界の文脈での会話が多いです。
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初見殺しの英語表現を徹底解説
それでは、プラダを着た悪魔で使われている初見殺しの英語表現を10個、一個ずつ解説していきます!
R.S.V.P.
いきなり謎のアルファベット4文字。これは難易度Maxです。意味は「返事をする」でフランス語の表現 “Répondez s’il vous plaît”(レポンデ・シル・ヴ・プレ)「ご返事をお願いします」から来ています。動詞としてPlease RSVP.のように使うことができます。作品序盤のミランダのセリフに登場します。
Pick me up at 9:45 sharp
これもミランダのセリフからです。なんだこのsharpは?勘のいい人は推測できると思います。意味は「9時45分きっかりに迎えに来て」です。シャープに、つまり正確にという意味になります。
on the chopping block
chopping blockは斧で首を切る処刑台を指します。処刑台の上、つまり責任を問われる場所にいるという連想から「責任を負う」という意味になります。アンディの先輩アシスタントであるエミリーが、ミランダからの指示に関して発言している場面で登場します。
You are chained to that desk.
これもエミリーのセリフからです。直訳で机に鎖で繋がれている、つまり机に常に張り付いている状態ということから「仕事漬けである」という意味になります。
man
manと言えば、通常「人」「男」という意味ですよね。実は動詞としても使用できる単語でして、「(持ち場・位置)につく」「(任務・設備)を担当する」という意味に使われます。これは初見で意味を推測することは難しいです。これまたエミリーのセリフで、常にデスクにいるようにしてという意味で使われています。
flip-flop
フリップフロップ、まるで擬音語のようですね。擬音語というのは実は正しいです。「ビーチサンダル」という意味なのですが、歩くときに足とサンダルがぶつかって出る音からその意味が成り立ちました。ミランダから指示を受けて、エミリーがビーチサンダルを買ってこいというセリフで登場します。
drink the Kool-Aid
Kool-Aidはアメリカの有名な粉末飲料ですが、もちろん作品中Kool-Aidを飲むという意味で使われていません。実はイディオムとして「盲信する」「洗脳される」という意味があり、ミランダに盲信しているように見えるアンディに対してボーイフレンドのネイトが発言しています。
この表現は、1987年カルト教団のリーダー、ジム・ジョーンズが信者900人以上に「Kool-Aid(もしくは似た飲み物)」に毒を混ぜて飲ませた「ジョーンズタウンの集団自殺事件」という恐ろしい事件が元となっています。
Kool-Aidは日本でもAmazonなどで売っているようです。
Join the club
直訳で「クラブに入って」ですが、実際の意味は「仲間入りね」「あなただけじゃないよ」となります。
club(クラブ)という言葉には、同じ特徴や経験を持つ人たちの集まりというニュアンスがあり、比喩的な「クラブ」に新たに加わる、すなわち共感と皮肉を込めて「同じ状況になったね」「仲間になったね」となるのです。後半のナイジェルがアンディにかけるセリフに登場します。
page six
ただの6ページとは意味不明ですよね。アメリカの新聞New York Postの6ページ目に掲載されている欄が由来です。その欄とは「ゴシップ欄」。この欄が人気になり、一般的にpage six は「新聞のゴシップ欄」という意味になりました。終盤のミランダのセリフで登場します。
sous-chef
chefは日本でよくシェフという言いますが、フランス語で「料理長」という意味です。sousは副という意味で、sous-chefで「副料理長」という意味になります。英語でもsous-chefは一般的に使われていて、料理の世界では多くの専門用語がフランス語由来です。エピローグでのネイトがsous-chefの面接を通過したという場面で登場します。
続編「プラダを着た悪魔2」が出るらしい!
どれも個性的な表現ですよね。これでまたボキャブラリー力をアップさせることができたと思います。
プラダを着た悪魔は展開が速く、さくさく見られる飽きない作品だと思います。
キャリアを積み上げるのも大事ですが、本当にやりたいことは何かと考えさせてくれました。
そして、2026年5月1日に続編の「プラダを着た悪魔2」が公開されるそうです。超期待しています!
映画やドラマでリスニング力を鍛える方法をこちらの記事で紹介しています。プラダを着た悪魔はキャリアを描く作品でビジネス的な表現も多いです。英語学習の題材としておすすめです。
おまけ:おすすめの英語学習法
英語学習歴20年以上の僕がこれまで行ってきた学習方法のうちイチオシの教材や学習方法を紹介したいと思います。
AIとの英会話
最近新たに台頭してきたのがAIとの英会話です。オンライン英会話よりも更に時間にフレキシブルかつ経済的です。人間相手だとなかなか難しい自分の発言一字一句に対してのアドバイスを可能にしてくれます。僕はSpeakというAIとの英会話アプリを使っており、こちらの記事で詳しく紹介しています。

オンライン英会話
会話力を底上げするには定期的に人と英語で会話するのが一番です。とはいえなかなか定期的に対面で英会話をする機会を作るのは難しいですよね。対面での英会話レッスンはお金はそれなりにかかりますし。僕は様々な対面・オンライン英会話を試してきましたが、一番継続できたのはオンライン英会話でした。時間も調整しやすく経済的で、何よりどこでもできるのが魅力です。実践的な会話力を身に付けたい人に強くおすすめします。
こちらの記事ではオンライン英会話の魅力詳しく紹介しております。


映画・ドラマ作品によるリスニング学習
世の中にある豊富な作品が学習素材となり、ネイティブが使う表現を映像付きの適切なシチュエーションで現実的なスピードで登場するセリフを聞けるのがこの学習法の強みです。英語の字幕で答え合わせをしながら何回も巻き戻し可能で、更に作品自体も楽しめてしまうという至れり尽くせりの学習法です。詳しくはこちらの記事で紹介しています。

単語帳
単語から文法まで全部が驚くほどコンパクトにまとまったDuo 3.0。これさえやれば必須知識を網羅できます。そして、知る人ぞ知るALL ON ONE。Due 3.0同様、例文内に緻密に単語、熟語、文法が組み込まれつつ、より上級者向けの内容となっています。僕は学生時代、数百周しました。
日記
日記はライティングの練習として最も身近な教材です。とにかく日々の種々雑多な出来事をネタにします。そしてライティングは客観的にレビューしてもらい、添削してもらうことが力を伸ばす上で効果的です。オンラインサービスなども活用して、なるべくネイティブに添削してもらうのが良いです。
TOEIC
僕は自分の英語力の現在地を知るため、かれこれ通算10回以上は受けています。TOEICで実践的な英語力が測れるわけではないですが、社会で最も認知されている英語力の指標の1つで、ある種の資格としての側面もありTOEICのスコアを持っておいて損はないです。TOEICのスコアを上げるには英語力だけでなく、解法のテクニックを身に付けるのも重要です。
留学
生活の全てが英語漬け。これが留学の醍醐味です。とにかく英語を使わないと生活が回らないので、必然的に英語に慣れていきます。そして何より異文化に触れられるので毎日が刺激的です。僕も学生時代にアメリカへ3ヶ月ほど行き、英語を使う胆力が付きました。
留学の難点は時間とお金がかかることですね。社会人なら尚更ですよね。最近は1週間〜の留学もあり、長期休暇に行ってみるのはありだと思います。









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